聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「ところが、アンテオケとイコニオムからユダヤ人たちが来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにし、死んだものと思って、町の外に引きずりだした。」 (使徒14:19)

今日の使徒の働き14章では、パウロとバルナバがトルコ半島の南の海岸から少し内陸にあるイコニオム、ルステラ、などの町々で福音を伝えた時の様子が記録されています。
8節から18節には、ルステラという町でパウロが生まれつき足が悪く、歩いたことのなかった人をいやしたことから、パウロとバルナバの二人がギリシャ神話の神々として崇められそうになったこと、それを彼らが必死になって、やっとのことでやめさせたことが記録されています。
ところが、続く19節では同じルステラの群衆が、ユダヤ人たちにそそのかされ、今度はパウロを石打ちにしたことが記録されています。群衆のパウロたちに対する態度はあっという間にすっかり変わってしまったのです。このエピソードが示しているように人間の心は簡単に移り変わってしまうものです。そのような変わりやすい人間の心を土台にするのではなく、変わらない神様とその約束の言葉に土台を置いた生き方をする者、また、そのような簡単に変わってしまう人間の評価を得ようとしてそれに捕らわれるのではなく、神様の御心をまず第一にする者とならせていただきましょう。
20節では、そのようなひどい目に会いながらもパウロがルステラの町にもう一度入ったこと、また21節では、パウロとバルナバが行きにひどい目に会った町々を訪ねながら帰って行ったことが記されています。彼らのそういう神様からの召しに対する忠実さとそこから来る勇気のゆえに、迫害の中にありながら、教会が生まれ、成長して行ったわけです。私たちも同じように、困難があっても、恐れがあっても、迫害があっても、忠実に主に従い、実を結ぶ生涯を歩む者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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