聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「彼は敬虔な人で、全家族とともに神を恐れかしこみ、ユダヤの人々に多くの施しをなし、いつも神に祈りをしていたが」 (使徒10:2)

今日の使徒の働き10章では、福音がとうとうユダヤ人にとっては敵と見做されていたローマ軍の兵隊にまで届いた次第が記録されています。明日の11章3節から17節でも、事の次第をペテロがその場にいなかった仲間のクリスチャンたちに説明するという形で同じ内容が繰り返されていることからも、この出来事が初代教会の歴史の中で重大な意味があった、ということを伺い知ることができます。特にイエス様の一番弟子であり、ユダヤ人ばかりのエルサレム教会の指導者であったペテロ自身がユダヤ人以外の者に福音を届けたこと、その背後に神様からの直接の導きがあったことは、教会が最初からユダヤ人以外の者にも福音を届ける使命が与えられていたことを明らかにするものであった、と考えられます。
ペテロによって福音を届けられたのは、カイザリヤ駐屯のローマ軍の指揮官の一人であった百人隊長コルネリオでした。2節にあるように、彼は支配者の立場にありながら、自分たちが支配しているユダヤ人たちの信じる神様を恐れ、その神様に向かっていつも祈っていた人でした。その彼にある日、神様が御使いを通して語りかけて下さったわけです。忠実な信仰の歩みがある中でこそ、私たちはこれといったことに気付いたり、出会ったりし、飛躍を経験することができるのです。徒に特別な経験を求めてまわることは正しい態度ではありません。
7節を見ますと、コルネリオが御使いからの言葉を聞いてすぐにそれを行動に移したことがわかります。コルネリオがそうであったように、私たちもすぐに神様に従い、神様が用意して下さっている祝福に与かる者にならせていただきましょう。

 中谷建晴



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