聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「ところが、バルナバは彼を引き受けて」 (使徒9:27)

今日の使徒の働き9章では、クリスチャンを激しく迫害していたサウロという人物がイエス様からの語りかけを受けて、クリスチャンになり、力強くキリストを証しするようになった次第と、エルサレム教会の指導者であったペテロがルダという町を訪れた時のことが記録されています。
2節に名前の出て来るダマスコは、シリヤ地方の中心都市で、当時、多くのユダヤ人が住んでいたようです。サウロはエルサレムから約200km北にあるダマスコまでクリスチャンを迫害するために出掛けて行った、最も熱心な迫害者の一人だったわけです。しかし、このサウロがイエス様に出会い、がらりと変えられてしまったのです。13節から14節でアナニヤが言っているように、また26節のエルサレムのクリスチャンたちの態度が示しているように、これはとても考えられないことでした。しかし、人の目から見て、どんなに考えられないことであったとしても、神様にとって不可能なことは一つもないのです。にもかかわらず、私たちは自分の判断で人や事を見限ってしまっているようなことはないでしょうか。そうして、せっかく与えられようとしている祝福を受け取りそこねてしまっているようなことはないでしょうか。
サウロは後にパウロと名前を改め、伝道者として神学者として大きな働きをし、新約聖書の中にも多くの手紙を残すことになります。彼がそのような主の器として用いられた背後には、アナニヤやバルナバといった人物が間に立って、サウロが教会に受け入れられるように骨折ったこと、また、迫害を受けて来たクリスチャンたちが彼を赦し受け入れたことがあったわけです。私たちも、イエス様の執り成しによって神様に赦され、受け入れられるようになった者であり、また具体的な誰かの執り成しのゆえに、多くの方々の愛と赦しと忍耐のゆえに教会の交わりの中で生きることを許してもらっている者なのではないでしょうか。いつも、そのことを覚えて、感謝と謙遜をもって神様と教会に、隣人に仕える者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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