聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「信じた者の群れは、心と思いを一つにして」 (使徒4:32) 今日の使徒の働き4章では、生まれつき足のきかない人を歩けるようにし、それに続く説教で多くの人々をキリストに導いた、ペテロとヨハネが逮捕され、尋問された時の様子と、その後の教会の様子が記録されています。 サンヘドリンと呼ばれる、現代で言えば、最高裁判所と国会を兼ねるユダヤの最高議会にペテロとヨハネは引き出されたわけですが、10節から12節でペテロは堂々とイエス・キリストを証しし、特に10節では、「あなたがたが十字架につけ」た、と当の本人であるサンヘドリンのメンバーにその罪、過ちをはっきりつきつけています。また、19節から20節では、ペテロとヨハネが声を合わせて、サンヘドリンの脅しをきっぱり拒否しています。このペテロの堂々たる態度はルカの福音書22章54節から62節などに記されている、怖くなってイエス様など知らないと言い通したペテロの姿とは対照的です。さらに、13節でサンヘドリンのメンバーが驚いているように、そのための教育や訓練を受けたわけでもないペテロがこのように堂々と神学的議論を展開しているのも普通では考えられないことでした。ペテロがこのようになれたのは8節の冒頭にあるように、彼が聖霊に満たされていたからでした。私たちも復活のイエス様に出会わせていただき、聖霊様をいただいて、力強く主を証しする者とならせていただきましょう。 23節以降を見ると、このペテロの背後に教会の祈りがあったことを伺い知ることができます。この後、さらに宣教の働きは進められて行くわけですが、そのカギは32節で言われているように、教会が心と思いを一つにしていたことにありました。一致のある所に、御霊が働かれ、御霊の働かれる所に宣教の業が実を結んで行くのです。私たちも心と思いを一つにして多くの魂がキリストに導かれ、救われて行く、主の大いなる御業に与かる群れとならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |