聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「そして、このイエスの御名が、その御名を信じる信仰のゆえに、あなたがたがいま見ており知っているこの人を強くしたのです。」 (使徒3:16) 今日の使徒の働き3章では、ペテロの言葉によって生まれつき足のきかない人が奇跡的に歩けるようになったことと、それを見て驚いている人々に向かってペテロが語った説教の内容が記録されています。 2節ではペテロによって歩けるようにされた男の人の足がきかないのが生まれつきであった、ということが言われています。そして、8節ではこの人がペテロの言葉を通して、完全に歩けるようになったこと、ジャンプすることさえできるようになったことが言われています。イエス様の力はこの人は元々こうだから、或いは、根っからこうだから、仕方がないと思われている人にも届くもの、そういう人をも変えることのできるものなのです。イエス様の力を信じて、人を、また特に自分自身を見限ることのないように心しましょう。 12節でペテロは自分自身や自分の信仰にそういう力があるわけではない、ということを特に強調して語っています。16節でペテロが言っているように、信仰とは、神様の恵みを受け取ることなのです。自分の信仰を強め、あるいは深め、その報いとして恵みを受け取ろうとするのも、あるいは自分の状況や心の状態がよくないのは、自分の信仰が足りないからだと思うのも間違いです。ただ、神様の与えて下さるものを、手を差し伸べて、素直に受け取り、そうして祝福に与かる者とならせていただきましょう。 19節や26節では、自分の今の生活が間違っていること、罪にまみれた邪悪なものであることを認めて、そこから悔い改めるように、ということが言われています。何か生活にプラスアルファのものをもたらすのが信仰ではないのです。そうではなく、自分がそのままではどうしようもない者であることを認め、自分の生涯そのものを主に明け渡し、すっかり新しいものに代えていただくのが、悔い改めるということ、信仰を持って生きるということなのです。そのようにして新しい命を生きる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |