聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。」 (使徒2:38)

今日の使徒の働き2章では、聖霊がイエス様の弟子たちの上に注がれたことと、その直後に起こった出来事とが記録されています。
1節から4節では、聖霊が下った結果、目に見える形での超自然的な現象が弟子たちの上に起こったことが記されています。
5節や、9節から11節などから、当時、地中海世界、中東世界全域にユダヤ人が住んでいたこと、そして、その中からユダヤ本土に帰って来ていた人たちがいたことがわかります。紀元前586年のバビロン捕囚以来、バビロンを中心とする中東の各地にユダヤ人の居住地域がありました。また、ローマが地中海世界を支配するようになって以来、地中海の各地にユダヤ人が移り住み、商売などをしていました。しかし、そうした各地に住んでいるユダヤ人の中には、仕事や生活の上でのメリットを捨ててでも、ユダヤ本土に帰る者たちもいたようです。ここに登場して来るのはそういうユダヤ人およびユダヤ人の影響を受けてユダヤ教に改宗した人々のようです。彼らは、自分たちの住んでいた土地の言葉を、そういう教育を受けているはずのないイエス様の弟子たちが話すのを聞いて、驚いているわけです。
そのことをきっかけにペテロが説教をします。その内容は旧約聖書の預言に基づく堂々たるものでここにも私たちは聖霊の働きを認めることができます。そして、ペテロは悔い改めて、洗礼を受けるように語るわけですが、ここでは悔い改めることと洗礼を受けること、そして聖霊を受けることは当然一体のものであるとして語られています。悔い改めは目に見える形で告白されるべきものであり、そうするならば、聖霊を受けることができるというのです。私たちも、これまでの生き方を捨て、イエス様を主とし、洗礼に与かることは勿論、その他の面でも具体的にイエス様に従い、御霊の祝福に与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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