創世記１１章

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ書　５３章

「彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちは癒された。」
　　　　　　　　　　　（イザヤ書　５３：５）

　この章は５２章の１３節から続くイザヤ書４番目の「主のしもべ」についての預言です。私たちは、主だとか救い主だと聞くと栄光に包まれた高貴な御姿を想像しますが、主のしもべは、人々が驚くような、傷だらけでみすぼらしく人々からさげすまれ、彼を見る者は皆、彼は神に罰せられ打たれたのだと思うような御姿で現れられました。しかし、実は、彼が私たちすべての者の罪を背負いそのさばきをお受けになり、そのおかげで私たちの罪は贖われ、私たちは救われたのです。これは人の思いを超える全く新しい救いの福音でした。イザヤは驚きをもって語りました。「彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちは癒された。私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分勝手な道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を彼に負わせた。」この福音は、このときからおよそ７００年後、イエス・キリストにおいて、全容が明らかにされました。イエスさまは神の御ひとり子でしたが、貧しく卑しい人となり、御自らは全く罪のない御方だったのに、全人類の罪を背負って神の御前に立ち、神のさばきを受けて十字架の上で命を捨てられました。その死によって、私たちの罪の贖いは全うされ、私たちは救われました。そして、イエスさまは死人の中から復活し、父なる神の御許に上られました。そのイエスさまによって私たちは父なる神とも親しく交わることが許されるのです。おそれをもって感謝し御名をあがめます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唄野隆