聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 イザヤ書 39章 「するとイザヤはヒゼキヤに言った。『万軍の主のことばを聞きなさい。』」 (イザヤ書 39:5) ヒゼキヤは、主の恵みにより、死の病から回復しました。そのことを伝え聞いたバビロンの王メロダク・バルアダンがヒゼキヤのもとへ使者を送ってきました。表向きはヒゼキヤの病気回復祝いでしたが、その奥に反アッシリヤ同盟を進めるための、またユダの国情偵察の意図も隠されていたように思えます。しかし、死の病を奇跡的に癒され、感謝しながらも、なおアッシリヤの脅威を前に、ユダの前途を心配していたヒゼキヤにとって、大きな力をもったバビロンから、病気回復を祝う使者が来てくれたことは非常な喜びでした。嬉しくなって、無防備に、国中すべてを使者に見せました。イザヤは、アッシリヤの侵攻を前にしたアハズ王に、武力に頼らず、外国の力を利用しようとせず、主を信じて静かにしているように勧め(イザヤ7:4)、アハズの後を継いだヒゼキヤはその勧めに従ったのですが(イザヤ37:20)、そのヒゼキヤも、病気が癒された嬉しさのあまり、見舞いの使者を送ってくれたバビロンに気を許し、バビロンに頼る心を起こしてしまったようです。イザヤは、彼の信仰のぶれを責め、“それらすべてがバビロンに持ち去られる日が来る。”と主からの宣告を告げました。人の信実はそれほど頼りにならないものです。しかし、主は、そのバビロン捕囚というさばきを通して、ただ主をのみ信頼することの大切さを教え、彼らの子孫から、救い主イエス・キリストを世に送り、彼によって救いを成就されるのです。万軍の主のみことばは確かです。 唄野隆 |