聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      イザヤ書 19章

「わたしの民エジプト、わたしの手でつくったアッシリヤ、わたしのものである民イスラエルに祝福があるように。」
          (イザヤ書 19:25)

 古代社会は、東のチグリス・ユーフラテス川流域に栄える大国とナイル川流域に広がるエジプトとが世界の覇権を争い、その中間にあったイスラエルとその周辺の国々は、東西両勢力の狭間で争い傷つけあい苦しむという構図の下で動いていました。そのように主の民イスラエルを苦しめた国々にたいして、イザヤは、まず東のバビロン、アッシリヤにたいするさばきを預言し、続けて、今日の箇所で、西のエジプトにたいするさばきを預言しました。“エジプトの指導者たちは、空しい偶像に頼り、確かな導きを得られず、愚かになり、互いの間に不信感をもち、策略を弄して勢力争いにうつつを抜かし、民を迷わせる、民も偶像に頼り、道徳的に退廃し、お互いが信じられなくなって互いに争い、自然の反逆を受け、経済的にも衰える、そして、主のさばきを見て恐れおののく”、と語りました。しかし、続けて素晴らしい救いの預言を伝えました。“その苦しみの中で、エジプトは主を慕い、主に叫び求める、そのとき、主は彼らに救い主を送り、彼らにご自身を示される。”なんという恵みに満ちた預言でしょうか。しかし、彼は続けてさらに驚くべき祝福の預言を語りました。エジプトとアッシリヤは友好関係に入り、彼らはともに主に仕え、イスラエルは彼らと並んで、大地の真ん中で祝福を受ける、というのです。主はアッシリヤもエジプトも主が造られた主のもの、そしてイスラエルは主の民だ、と言われるのです。私も、この日の早く来ることを切に祈り求めます。

                            唄野隆



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