聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 1サムエル記 28章 「ペリシテ人が攻めて来るのに、神は私から去っておられます。預言者によっても、夢によっても、もう私に答えてくださらないのです。」 (サムエル記1 28:15) ダビデは、サウルの手を逃れるために、ガテのペリシテ人の王アキシュのもとに逃れ、自分がイスラエルの敵となったように装っていました。アキシュは、ダビデを信用し、ペリシテ人がイスラエルの王サウルと戦うことになったとき、いっしょに出陣するように、とダビデに言いました。ダビデは苦しい立場に追い込まれました。サウルは出陣しましたが、ペリシテ人の陣営を見て恐れました。主に祈っても、答えはありませんでした。彼は不安に耐えられず、前に追放していた霊媒の力を借りて、サムエルの霊を呼び出し、サムエルに助けてもらおうとしました。自分が不安になると、追放した霊媒の力も借りたくなったのです。サムエルの霊は、“主が捨てられた者はどうしようもない、主は、きょう、お前を死に渡される”と言いました。しかし、その中にも主の憐れみが隠されているのが垣間見えます。彼が敵と見ていたダビデを彼の友と呼び、彼は死んでもサムエルと一緒になると言われています。サウルがイスラエルの王位から退けられたのは、彼が悔い改めなかったからです。サウルは、主に命じられたのに、アマレクを滅ぼさず、そのことを指摘されても、民の前に体面を保ってくれるように求め、悔い改めませんでした(15:30)。しかし、イエスさまといっしょに十字架につけられた罪人は、最後の最後に悔い改め、天国に迎えられました(ルカ23:42,43)。人を見るのでなく、主に向かい、罪を悔い改め、主を仰ぐことが大切なのです。 唄野隆 |