聖書一日一章メッセージ集


出エジプト記 12章

「この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ。」

                   (出エジプト記 12:2)

 パロの前から出てきたモーセとアロンに主は言われました。「この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ。・・・この日はあなたがたにとって記念すべき日となる。」過ぎ越しは主の民イスラエル誕生の出来事です。そして、教会の歩みをも指し示しています。イスラエルは、その月の14日に、家族ごとに子羊一頭をほふり、その血を家の鴨居に塗り、その肉を、種の入っていないパンとともに、家族全員で、旅支度を整えて、食べるように命じられました。その夜、エジプト中の初子が打たれましたが、鴨居に血が塗られたイスラエルの家の子は無事でした。これは、本来は滅ぼされなければならない罪人である私たちが、イエスさまの血潮によって贖われ救われることのしるしです。過ぎ越しの食事は家族全員で食べました。交わりの中で生きるのが主の民の生活なのです。過ぎ越しの食事には、血のつながりのある者だけでなく、異邦人も加わることができましたが、男子は皆、割礼を受けなければなりませんでした。神の家族は、血縁によるものではなく、イエスさまを主とし、神のみこころを行う者の集まりです(マルコ3:35)。またパンは種なしパンでした。純粋ないのちのパンであるイエスさまを食べるのです。それ以外の混ざりものはのぞかれなければなりません。そして、旅支度で食べました。主にある交わりは、楽しみを求めての家族の交わりではなく、神の召しに答える使命に向けての交わりなのです。

唄野 隆




Copyrihgt© 2004-2014 Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.