聖書一日一章メッセージ集
出エジプト記 10章
「・・・わたしが主であることを、あなたがたが知るためである・・・。」
(出エジプト記 10:2)
雷と雹の災いの後、主はモーセに、またパロのところに行けと仰せられました。そのとき、主は、主がパロを頑なにしたのであり、それは、そのことによって、彼らの間で主が大きなしるしを行うためであり、その力ある主の働きを、エジプト人が知り、イスラエルが知り、イスラエルがその経験を子々孫々に語り伝えるためである、と言われました。主は御自身のことを知らせたいと思っておられるのです。しかし、そのことを自分にたいする愛ゆえの主の救いの御業として知るか、主に背いたことのさばき主として知るかでは大きな違いがあります。主の救いの福音を聞かされていることを感謝し、主の救いの御業を喜んで受ける者でありたいと思います。悲しいことに、パロは主に対して心を頑なにし、大きなさばきを招きました。家臣たちの中には、モーセとアロンの申し出を聞いてイスラエルを去らせるほうが得策だと言う者も出てきました。パロも彼らの意向を無視できず、モーセと妥協を図りました。しかし、主に対しては取引は役に立ちません。従うか従わないかだけです。パロはイスラエルを去らせず、イナゴの災いを招きました。今度はパロも参って、モーセに、イナゴを去らせるように祈ってくれと言いましたが、イナゴがいなくなるとまた心を頑なにしました。それでエジプト中に闇が臨みました。パロは、イスラエルが出ていくことは認めましたが、家畜は残すように、と言いました。今度も取引でした。しかし、主は、取引でなく、悔改めと服従を求められます。悔改めないパロはいよいよ厳しいさばきを招くのです。
唄野 隆 |