聖書一日一章メッセージ集



出エジプト記 8章

「あなたのことばどおりになりますように。私たちの神、主のような方はほかにいないことを、あなたが知るためです。」

                   (出エジプト記 8:10)

 主はパロがイスラエルを去らせるまで10の災いを下されましたが、ここでは、第2、第3、そして第4の災いが記されています。第二の災いは蛙の災いでした。寝室にも台所にも蛙がうようよという状況は、考えると滑稽ですが、実際にそうなったらたまったものではありません。よほど気持が悪かったのか、パロはモーセとアロンを呼んで、イスラエルを行かせるから蛙を除くように主に祈れ、と言いました。パロに妥協の姿勢が出てきたのでしょうか。モーセは「あなたのことばどおりになりますように。私たちの神、主のような方はほかにいないことを、あなたが知るためです。」と答えました。弱々しかったモーセが強くされています。彼は主を示そうとしたのです。しかし、パロは、蛙がいなくなると前言を翻し、民を去らせませんでした。主が言われたとおりでした。次の災いはぶよの災いでした。今度は魔術師たちが神の御力を認めました。しかしパロは心を頑なにしました。第4の災いはアブの災いでした。このとき、アブはエジプト中に溢れましたがイスラエルの住むゴシェンの地には一匹のアブも出ませんでした。主が彼らとともにおられることを知らせるためでした。主は何とかして御自身を知らせようとしておられるのです。パロは苦しいときは妥協の姿勢を示しますが、すぐまた心を頑なにしました。罪人は主の御業に触れるとかえって心を頑なにするものだと示されます。主が言われるとおりです。主よ。頑なな私の心を砕いてください。と祈ります。

唄野 隆




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