聖書一日一章メッセージ集


出エジプト記 3章

「わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを確かに見、追い使う者の前の彼らの叫びを聞いた。」

                    (出エジプト記 3:7)

 モーセは、イスラエル人を救おうとして挫折し、砂漠に逃れ、羊を飼い、エジプトのことも忘れて、無気力な生活をつづけていました。彼が羊を追ってホレブの山のふもとまで来たとき、彼は燃える火を宿しながら燃えない木を見て、どうしてかを知ろうとして近づきました。そのとき主が彼に語りかけられました。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを確かに見、追い使う者の前の彼らの叫びを聞いた。私は彼らの痛みを知っている。」モーセは忘れていましたが、主は知っておられました。そして、時が来たので、エジプトのイスラエルを救うために下ってきて、モーセを召し、彼をエジプト王パロに遣わしてイスラエルをエジプトから導き出させるのだと言われました。モーセは、私には力がなくとてもそんなことは出来ません、と尻込みしましたが、自分の無力を知って、自分により頼むことなく、主を信頼し主によって立つ人を主は用いられるのです。主はモーセがそのような器となるように、砂漠で育てられていたのです。そして、「わたしはあなたとともにいる。・・・私があなたを遣わすのだ。」と言われました。そして、主は「わたしはある」と言う神、「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主」であると告げ、その主がイスラエルの主であり、モーセを遣わされるのだ、と言われました。どこにも在し、全知全能、すべてを生かし肯定される主、そして親しくともに歩んでくださる主です。この主は私たちの主でもあります。感謝です。

唄野 隆




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