聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 50章

「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから、そのときあなたがたは私の遺体をここから携え上ってください。」

                     (創世記 50:25)

 ヤコブは天寿を全うし主の民に加えられました。そのとき、彼は、自分を先祖伝来の墓に葬るように命じました。それで、ヨセフは、エジプト王パロの許しを得て、ヤコブの遺体をカナンの地に運び、そこで盛大な葬儀を営み、マクペラのほら穴の先祖伝来の墓地に葬りました。彼が、一国の宰相という重要な地位にありながら、私事のために国をあけることを許され、また多くのエジプト人がその葬儀に参加したことは、彼がエジプトのためにどんなに尽くしてきたかを反映するものでした。自分の与えられた使命を忠実に果たすことの大切さを思います。ヤコブが死んだとき、兄たちは、ヨセフの仕返しを恐れ、ヨセフの赦しを求めましたが、ヨセフは、彼らの悪事は、神がイスラエルを飢饉から救うためにヨセフを前もってエジプトに遣わすためだったのだ、とやさしく語り、彼らを赦し、彼らの子孫を養うと約束しました。ヨセフは、自分に降りかかった不幸を災いと捕えず、彼に大事な使命を果たさせるための主の備えなのだと信じるようになっていたのです(45:5)。それだけでなく、自分に与えられた使命を超える大きな主の御業を覚え、神がイスラエルを顧みられるとき、自分の遺体をカナンの地に携え上るように命じました。彼は、災いをも積極的に受け止め、その背後に主の御手を認め、自分に与えられた使命を見出しただけでなく、それを越える、主が備えられる永遠の都を証したのです(ヘブル 11:22)。お前の信仰はどうか、と問われます。

唄野 隆




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