聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 45章

「神はいのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです。」

                      (創世記 45:5)

 ヨセフは、ユダの真実なことばを聞いて感動し、すべての人を部屋から出させ、ヨセフ一人で、兄弟たちに、自分がヨセフであることを明かしました。兄弟たちは驚き、声も出ませんでした。ヨセフは、兄弟たちに、まず、“私はあなたがたがエジプトに売った弟ヨセフだが、そのことで心を痛めなくてもよい”と言いました。彼らの罪を赦していたのです。ヨセフはこの出来事を通して、すべてが主の御手の中にあることを認め、主の目で物事を見ることができるようになり、ひとを赦せるようになっていたのです。そして、自分がエジプトに売られたのは、飢饉のとき、イスラエルをエジプトに招いて彼らを生き延びさせるてめであった、と自分の受けた苦難の意味を悟りました。私たちが、自分の経験する事柄一つ一つについて、主にあってその意味を悟ることができたら、どんなに幸いなことでしょう。さらに、主の目で物事を見るようになるときの第三の祝福があります。自分に与えられている使命に目覚めることです。ヨセフは、飢饉がなお続くから、イスラエルの一族をエジプトに招いて生き延びさせることが自分の使命だと受け止め、兄たちに、家に帰って、父ヤコブにヨセフが生きていることを知らせ、飢饉がなお続くから、すべてのイスラエルをエジプトに連れて来るように、と告げました。兄たちはそうしました。彼らを呼び寄せることをパロの全家も喜びました。ヨセフの日頃の証が良かったからでしょう。日常の生活を通しての証の大切さを思います。

唄野 隆




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