聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 42章

「神は、私たちにいったい何と言うことをなさったのだろう。」

                     (創世記 42:28)

 ヨセフがエジプトで飢饉対策を講じたので、飢饉がきたとき、エジプトには食料が十分ありました。周辺の国々からも多くの人々が食料を求めてエジプトにやってきました。ヤコブは、子どもたちにエジプトへ行って食料を手に入れてくるように命じました。子どもたちは、他の人々に混じってエジプトに出かけました。そして、エジプトで、穀物配給の采配を振るっていたヨセフの前にひれ伏しました。前にヨセフが見た夢が実現しています(37:7)。背後に主の御手が働いていたことがうかがえます。そのことにまだ誰も気づいていませんでしたが、主は徐々にそのことに気づくように導かれました。ヨセフはひれ伏した兄たちを見て、彼らをスパイだと言い立てました。そして、兄たちが、互いに話しあい、自分たちはヨセフの苦しみ聞かなかったことの罰を受けているのだと言うのを聞き、隠れて泣きました。主は、兄たちに罪の自覚を生じさせ、ヨセフに赦しと憐れみの心を芽生えさせられたのです。ヨセフは、シメオン一人を人質として残し、他の兄弟たちに食料を持ち帰らせ、弟のベニヤミンを連れてきたらシメオンを釈放すると言いました。彼らの穀物料は密かに返しておきました。それに気づいた兄たちは、「神は、私たちにいったい何と言うことをなさったのだろう。」といぶかり恐れました。彼らは出来事の背後に神を意識し始めたのです。主の備えでした。間もなく、彼らは全き悔改めに導かれ、主の救いを経験することになります。主は、私たちのためにも、全き救いを備えてくださっていることを、私は信じます。

唄野 隆




Copyrihgt© 2004-2014 Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.