聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 38章

「そこで彼はそれを与えて、彼女のところにはいった。こうしてタマルは彼によってみごもった。」

                    (創世記 38:18)

 出だしの「そのころ」というのは、ヤコブの兄弟たちが共謀して弟ヨセフを売り飛ばし、ヤコブはヨセフが死んだと思って悲しんだ出来事のあった頃のことです。この頃、ヤコブの家は、内的に荒れていました。ヤコブの長男ルベンは父のそばめビルハと通じ、それに続くレビとシメオンは謀略を用いてシェケムの男を皆殺しにする暴虐でヤコブを嘆かせました。ユダも、自分の欲望からか、生活上の便を考えてか、主が喜ばれないカナン人の女と結婚しました。子どもができ、長男エルの嫁にタマルを迎えましたが、エルは主を怒らせたので死に、ユダは弟オナンに兄嫁タマルを妻にし、子を得させようとしました。兄が死んだら弟が兄嫁と結婚しその子に兄の家を継がせるというのがその頃の定めでした(申25:5−)。しかし、オナンはそのつとめを果たさず、彼も死にました。ユダは3男シェラを惜しんで、タマルを実家に帰し、そのままにしていました。タマルは、遊女になりすまし、ユダによってペレツとゼラフを得ました。こんな家族を主は選び出し、愛し、主の民として育てられたのです。ペレツの子孫としてイエスさまがおいでになりました(マタイ1:3)。何という愛でしょうか。同じ愛が私たちにも注がれていることを思い感動します。ユダがルベン、レビ、シメオンと違うところは、罪が示されたとき、彼は、罪を認め、悔改めたことです。しかし、それが彼をその後、イスラエルのリーダーとする基礎となったのです。悔改めの大切さを思います。

唄野 隆




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