聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 31章

「もし、私の父の神、アブラハムの神、イサクの恐れる方が、私についておられなかったなら、・・・。」

                     (創世記 31:32)

 ヤコブは、もともとは、イサクを欺いてエサウの祝福を奪い取った人でしたが、このときは、ラバンの息子たちがヤコブは父のものを奪ったと言うのを聞いても、ラバンの態度が以前のようではなくなっているのに気づいても動かず、主のみことばを聞いて初めて動き、レアとラケルを呼び寄せ、故郷に帰ることを伝えました。主が自分の家畜を増やしてくださったことを証し、主のみことばがあったから、帰ることにしたと語りました。彼は、自分の利益を図り、自分で策略を弄する肉の人から、主のみことばを聞いて行動する信仰の人に変っていたのです。それでもなお古い肉の人の要素は残っていました。神の守りを語りながら、自分はどんなに正しく熱心に歩んだかを強く主張しました。レアとラケルはヤコブの信仰に導かれてはいましたが、ヤコブ以上に肉の人でした。“父の家には自分たちの分け前がない、今ある財産はすべて自分のものだ”と言って、父を離れヤコブと共に行くことを選び、父の偶像までも盗みました。「自分のもの」にとらわれ、偶像に心を寄せる肉の人でした。こんな状態でも、主はお約束に御真実な御方で、ヤコブとともにいると語ってくださり、ラバンの手からヤコブを守ってくださいました。ラバンは、ヤコブが黙って立ち去ったことを怒って彼らの後を追いましたが、主はラバンに現われ、ヤコブに手をださないように警告されました。主は主の民がどんなに未完成でも彼らを守ってくださるのです。私たちも同じです。感謝です。

唄野 隆




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