聖書一日一章メッセージ集



創世記 27章

「おまえが来る前に、私はみな食べて、彼を祝福してしまった。それゆえ、彼は祝福されよう。」

                     (創世記 27:33)

 リベカの胎に双子が宿り、二人がぶつかりあったとき、リベカは主に祈りました。主は、リベカは双子を生み兄が弟に仕える、と言われました。イサクとリベカの夫婦関係からすると、リベカはこのことをイサクに告げず、ひとり心に秘めていた可能性があります。それでも、そのことは何となくイサクにも感じられたでしょうが、イサクは主に聞いて確かめることはせず、自分が猟の獲物が好きだったので、猟を好むエサウの方を愛しました。そして、年を取り、目も見えなくなってきたとき、エサウを祝福してやろうと考え、猟で獲物をとってきておいしいご馳走をつくるように頼みました。そのことを盗み聞きしたリベカは、ヤコブに、エサウの変装をして、イサクの祝福を受けるように指示しました。ヤコブは、恐れましたが、リベカの勧めに従い、エサウになりすまして、イサクの祝福を受けました。こうして主の預言は実現しましたが、イサクもリベカもヤコブも関係者すべては主を信じて行動したわけではありません。イサクは主の預言にさからい、リベカも主を信頼して待つのではなく、人間的な策略に頼りましまた。ヤコブも信じて主に従ったのではなく、リベカに従い、自分の益をはかりました。それにもかかわらず、主のみことばは実現しました。大事なのは、人の言動でなく、主のみことばです。このことに気づいたとき、イサクは主が選ばれたのはヤコブであることを知り、それを変えようとせず、受け入れました。この箇所での唯一の信仰の応答です。

唄野 隆




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