聖書一日一章メッセージ集
創世記 26章
「私たちは、主があなたとともにおられることを、はっきり見たのです。」
(創世記 26:28)
イサクは父アブラハムにならって歩みましたが、自立した信仰の確立という点では不十分だったようです。彼は父アブラハムと同じ失敗をします。飢饉に遭ったとき、食料を求めてエジプトに下ろうとし、ペリシテ人の地まで来ました。主が彼に現われ、“エジプトに下るな、わたしがお前の子孫を星のように増し加え、彼らにこの地を与える”と言われました。彼はエジプトに向かうのをやめ、その地に止まりました。しかし、その地の人がリベカを得るために自分を殺すかもしれないと恐れ、彼女を妹だと偽りました。アブラハムの失敗と同じです。ペリシテ人の王アビメレクはイサクとリベカが夫婦であると知り、彼らに手を触れるなと彼の民に命じました。背後に主の御守りがあったことがうかがえます。主はイサクを祝福され、イサクは大きな収穫を得て豊かな富を手にしましたが、ペリシテ人のねたみを買い、ペリシテ人の地を追われます。しかし、行く先々で、井戸を手に入れます。ペリシテ人は、イサクが掘った井戸を自分たちのものだと言い張って、奪いました。イサクは争わず、身を引きますが、すぐ次の井戸を掘り当てます。主がともにおられたからです。そのことがアビメレクの目にもはっきりと映りました。それで、彼はイサクのところに来て、現代流に言えば平和条約を結びました。主はお約束にご真実で、主がイサクとともにおられることを現わされました。私も祈ります。「主がともにおられることがわかる生活に導いてください、主よ。」
唄野 隆 |