聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 23章

「こうして、この畑地と、その中にあるほら穴は、ヘテ人たちから離れてアブラハムの私有の墓地として彼の所有となった。」

                     (創世記 23:20)

 サラは、アブラハムの妻として、彼の信仰の歩みを助け、跡取りイサクを生んで37年、生き、127歳になったとき、ヘブロンで、死にました。アブラハムは嘆き、泣きましたが、起き上がったとき、その地の住民であったヘテ人たちに、サラのために墓地を売ってくれるように、申し出ました。ヘテ人たちは、自由に使えと言ってくれました。借地として使えばよいと言ったわけです。しかし、アブラハムはエフロン所有のマクペラのほら穴を売って欲しいと言いました。アブラハムは、カナンの全地を与えると主から約束をいただいていました(創世記17:8)。しかし、現実には、足の踏むところだけの土地さえ所有していませんでした。彼は、カナンの全地を与えられることを信じ、永遠の都を待ち望みつつ、この地上では旅人であることを告白する歩みを続けていました(ヘブル11:13)。しかし、今、サラの死を前にし、カナンの地を与えられるという信仰のくさびとして、サラの墓地を手に入れたのです。私たちも、イエスさまを信じて救われたことを確信しました。しかし、そのことを心のうちに秘めておくのではなく、信仰の告白として、洗礼を受けます。そのとき、私たちは、もはや、自分のためではなく、主のために生きるものだということを、自分も確信し、他の人々にも明らかに示します。人は心に信じて神に善しと認めてもらい、口で告白して自ら救いの確証を得、人々にたいして証をたてることができるのです(ローマ10:10)。

唄野 隆




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