聖書一日一章メッセージ集
創世記 21章
「その所で永遠の神、主の名によって祈った。」
(創世記 21:33)
アブラハムが百歳になったとき、サラに男の子が生まれました。主が約束されたとおりでした。アブラハムは、主に言われていた通り、彼にイサクという名をつけました。イサクとは「笑う」という意味ですが、彼の誕生は、主がアブラハムとサラに笑顔を向けられ、彼らが喜びの笑いに包まれた出来事でした。しかし、その1年まえ、イサクの誕生の予告を聞いて、まさかと笑ったサラの笑いもその陰に隠れていました。そして、イサクが乳離れするようになったとき、イシュマエルがイサクを嘲り笑った笑いも潜んでいました。イシュマエルがイサクを「からかった」と訳されていることばは「笑う」という意味を含んでいるそうです。イシュマエルは、それまで自分がアブラハムの唯一の子であったのに、正当な後継者としてイサクが生まれてきたことが面白くなくて、悪意をもってあざ笑ったのでしょう。サラがそれを見て、ハガルとイシュマエルを追い出すように、アブラハムに求めました。ハガルに対するねたみや、イサク可愛さあまりの過激な行動かもしれませんが、イサクがアブラハムの後継者となることをはっきりさせるために、主はそれを用いられたようです。アブラハムは悩みましたが、結局そうしました。しかし、主は、追い出されたハガルとイシュマエルにも手を伸べ、彼から大きな一つの国民が生まれました。また、アブラハムの歩みは主が共に歩んでくださる歩みであることがこの世の人々にも明らかに認められ、アビメレクが友好を求めてきました。アブラハムは主を礼拝し、祈りました。すばらしい模範です。
唄野 隆 |