聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 19章

「神はアブラハムを覚えておられた。それで、ロトが住んでいた町々を滅ぼされたとき、神はロトをその破壊の中から逃れさせた。」

                     (創世記 19:29)

 アブラハムが主の前に立ってロトのためのとりなしをした日の夕暮れ、ふたりの御使いがソドムにつきました。ロトは二人を見、自分の家に招待しました。二人は固辞しましたが、彼は強いて招き入れました。しかし、町の人々が押し寄せ、旅人たちを差し出せと迫りました。ロトは娘たちを代わりにするからやめるようにと言いましたが、聞き入れられず、かえってののしりを受けました。御使いたちは、ロトを家の中に助けいれ、ソドムへのさばきを告げ、家族と身内の者を連れて、ソドムから逃れ出るように言いました。ロトは、妻と二人の娘を連れて逃げ出しましたが、なおも未練たらしく、山へ逃れよ、と言われたのに、小さな町ツオアルに逃れ、後を振返るなと警告されていたのに、ロトの妻は振返って塩の柱になりました。そして、不道徳なやり方で、後にイスラエルの子孫の敵となった二つの民族の祖先を生みました。ロトの中途半端な歩みが目に留まります。ロトはアブラハムの信仰の歩みを身近に見たのですが、形だけ学び、主を信頼して歩むことは身につかなかったようです。富と快楽に満ちた不道徳な町ソドムに住み、山に逃れよ、と言われても、町に逃れようとしました。そのようなロトでしたが、主は彼を救われました。アブラハムのとりなしのゆえでした。「私の信仰も中途半端です。しかしイエスさまが取り成してくださっています。ロトのようにではなく、アブラハムのようにまっすぐ主に信頼する道に導いてください。」と祈りました。

唄野 隆




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