聖書一日一章メッセージ集
創世記 17章
「アブラハムとその子イシュマエルとは、その日のうちに割礼を受けた。」
(創世記 17:26)
アブラムに子がないので、サラはアブラムに奴隷女によって子をもうけるように誘い、アブラムがその誘いに乗ってイシュマエルを生んでから後、13年間、主はアブラムに語られなかったようです。主のみこころにそわないことをしたとき、私たちも、主から遠く離されたような気持ちになるものです。でも、アブラムが99歳になったとき、主は彼に現われ、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」と言われました。失敗し、空虚な生活が長く続いた者には、全能の力をもった御方の親しい語りかけを聞くこと以上の喜びはありません。しかも、このとき彼はアブラハムという新しい名を与えられました。彼は新しくされたのです。そして、彼の子孫が増え、多くの国民となり、カナンの地を与えられ、主が彼らの神となり、彼らは主の民となる、という契約が再確認されました。その契約のしるしとして、アブラハムと彼の一族の男子は割礼を受けるように命じられました。サライはサラと呼ぶようにと言われました。アブラハムは信じ切れなかったのか、イシュマエルが長生きするように願いましたが、主は、サラに男子が生まれることを告げ、その子をイサクと名づけるように命じ、イシュマエルについてのアブラハムの願いを聞きいれ、彼も多くの子孫を得る、と言われました。アブラハムは、主を信じて、すぐに、主が言われたとおり割礼を受けました。人間的な工作に頼らず、主のみことばに聴き従う歩みが回復されたのです。
唄野 隆 |