聖書一日一章メッセージ集
創世記15章
「彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。」
(創世記 15:6)
アブラムがケドルラオメルの手からロトを救い出し、メルキゼデクの祝福を受け、ソドムの王からの贈り物を断った出来事の後、アブラムは、神の恵みを経験しましたが、ケドルラオメルの報復の恐れ、ソドムの王との関わりのきしみなどの不安材料もありました。そのとき、主はアブラムに現われ、彼を祝福されました。しかし、アブラムには子がなく、彼は自分の家族の先行きに不安を禁じられませんでした。それで、跡取りは奴隷の子になるのかと主にお聞きしますと、主は、お前自身から生まれ出る者が跡取りになると言われ、彼に天の星を見させ、お前の子孫は空の星のようになる、と約束されました。年をとっていて、子どものなかったアブラムでしたが、彼は、主のみことばを信じました。それを主は、彼の義と認められました。主の愛を受ける者のあるべき姿だと賞賛されたということです。目に見える状況がどうであれ、主が語られたことをそのまま信じ受けることこそ、主が最もお喜びになる義しい応答なのです。後に、パウロが、救いは律法の行いによるのでなくただ信仰のみによるということを示してくれましたし、宗教改革者たちも信仰義認の教理こそキリスト教信仰の基本だと教えてくれました。信じることが大事なのです。主は、さらに、アブラムにカナンの地を与えると約束されました。そして、獣を裂いてその真ん中を主からの火が通り過ぎるというしるしを通して、おことばでのお約束を誓いの契約で確証されました。私も、みことばによる救いのお約束と誓いの契約を、感謝し、信仰をもってお受けします。
唄野 隆 |