聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記11章

「さて、全地は一つのことば、一つの話しことばであった。」

                     (創世記 11:1)

 この章は、「さて、全地は一つのことば、一つの話しことばであった。」という書き出しで始まり、彼らが心を一つにしてバベルの塔を建てようとしたことを記しています。主は「彼らがみな、一つの民、一つのことばで、このようなことをし始めたのなら、いまや、彼らがしようと思うことで、とどめられることはない。」と言われました。人が一致して事に当たるときの力は強力です。しかし何に向かって一致するかが問題です。ピリピの教会は福音のために一致しましたが(ピリピ1:27,2:2)、シヌアルの平野に住んだ人々は、全地に増え広がれ、という主のみこころに背き、その地に止まり、天にまで届く塔を建て、自分たちの名を上げるために一致したのです。自分を主とする生き方で、石や粘土など自然の材料ではなく、レンガや瀝青など自分たちで作った建材を用いて、自分の名を上げるための塔を建て始めました。しかし、主が彼らのことばを乱されたので、彼らの一致は破れ、彼らは塔を建てるのを止め、全地に散らされました。そして、人々を全地に増え広がせるという主のみ心が実現することになりました。結局、成るのは主のみこころです。自分を主とする生き方は、同じことばでも心が通じなくなるものです。主のさばきです。真の一致は、主を主とするところで生まれ育ちます。私は、主にある一致を求めます。この後、セムからテラを経てアブラハムにいたる系図が紹介されます。アブラハムを通して主が私たちに与えられる救いを示してくださるのです。アブラハムの物語の展開を心して聞こうと思います。

唄野 隆




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