聖書一日一章メッセージ集
創世記 9章
「神は人を神のかたちにお造りになったから。」
(創世記 9:6)
箱舟を出、礼拝をささげたノアとその家族を主は祝福して言われました。“生めよ、増えよ、野の獣、空の鳥、海の魚、これらすべてをあなたがたにゆだねる、それらを緑の草と同じように食べてよい、しかし、肉は血のあるままで食べてはならない、人の血を流す者にはそのいのちを要求する、神は人を神のかたちにお造りになったからだ”と言われました。改めて人に地の統治権を与え、植物だけでなく肉食をも許されたのですが、血は禁じ、人のいのちにはそれを犯す者のいのちを求められました。人は神のかたちに造られているからです。神を畏れ尊ぶことは何よりも大事です。主は、 “二度と大洪水で生あるものを絶滅するようなことはない”と宣言し、契約をもって確認されました。そして、その契約のしるしとして、虹をお与えになりました。人は、虹を見て神のご契約を思い出し、感謝し喜びます。主は、人の弱さを知って目で見えるしるしをお与えになるのです。私たちも、イエスさまを信じる信仰だけで救われるのですが、その信仰を告白し洗礼を受けることによって信仰が確証され、信仰生活が安定します。その後、ノアはぶどう畑を作りましたが、その実からぶどう酒を造って飲んだところ、酔っ払って、天幕の中で裸になって寝てしまいました。ハムはそれを見、セムとヤペテに告げましたが、セムとヤペテは父の裸を見ないようにして着物を着せました。父の人格を軽く見たハムは子孫まで呪われ、父の人格を大事にしたセムとヤペテは祝福されました。神のかたちである人格にどう対するかが問われているのです。
唄野 隆 |