聖書一日一章メッセージ集


                       

創世記 4章

「そこで、主は、カインに仰せられた。『なぜ、あなたは・・・。』」

                       (創世記 4:6)

 罪を犯してエデンを追われたアダムとエバに、ひとりの子が生まれました。エバは「私は、主によってひとりの男子を得た。」と言いました。主のさばきを軽く見て、生みの苦しみでさばきは終わったと思って有頂天になったのでしょうか。しかし、それが虚しい希望的観測にすぎなかったことを知ってか、次に生まれた子にはアベル(空しい)という名をつけました。長じたカインとアベルは神に供え物をささげました。神はアベルのささげ物には目を留められましたが、カインのささげ物は喜ばれませんでした。カインは怒って、顔を伏せました。神は、カインに声をかけ、自分を省みて間違いを正せ、反省がなければ罪に捕えられる、と警告されました。しかしカインはアベルを殺してしまいました。神はカインに、アベルはどこにいるのか、と問われました。カインに悔い改めの機会を与えられたのです。カインは、私は弟の番人でしょうか、と逃げました。神は、カインの罪を暴き、彼は地の放浪者となる、と宣告されました。カインは、そのさばきは重すぎて負いきれない、出会った者に殺される、と訴えました。身勝手もここに極わまれり、と言うところでしょうか。神はそれでも彼を顧み、殺されないためのしるしを下さいました。あくまでも罪人の悔改めを求められる主の憐れみと罪人の頑なさとが心に迫ります。カインは自分の町を建て、彼の子孫レメクは、自己中心の極みのような歌を歌いました。罪人はますます罪深くなっていきます。しかし、神は、もう一人の子セツを与え、祈りの群れを造りだされました。感謝です。

唄野 隆




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