黙示録 18章 「倒れた。大バビロンが倒れた。」 (黙示録 18:2) 17章では大バビロン滅亡の宣言を聞きましたが、18章では、大バビロン滅亡の状況が示されます。ひとりの御使いが天から下り、「倒れた。大バビロンが倒れた。」と宣言しました。そのとき、地はその栄光によって明るく輝きました。大バビロンの破滅によって、新しい世界が開かれることを示しているのでしょう。主が新しいことをはじめられるとき、世界は主の栄光によって明るく輝きます。それから、「わが民よ。この女から離れなさい。その罪にあずからないため、また、その災害を受けないためです。」という天からのもう一つの声を聞きます。主は、私たちを罪から離れさせ、罪のさばきを受けないですむようにさせたいのです。私たちが罪から救われたというのはすばらしい恵みですが、聖書の示す救いの半分です。来るべきさばきからも救われたのです。大バビロンは、自分は女王だと誇ったこと、そして好色に耽ったことによってさばかれたと言われますが、自分の罪や貧しさに気づかず、主以外のものに心を向ける霊的不品行を行うことが、さばきを招くのです。自分の罪を知って悔改め、真実をもって主に立ち返る者としてください、と祈りました。大バビロンが滅びるとき、彼女と不品行を行った地の王たちと、彼女の栄華のために多くの財貨を取引し儲けた商人や、商船隊の人たちが嘆く、と言われています。世界帝国との結びつきで自分の権力の維持を図る政治的支配者や、経済活動を通じて富を得る経済人の虚しさが語られていると受け止め、主を崇め、この世の富ではなく、霊的な宝を求めます、と祈りました。
唄野 隆 |