黙示録 14章 「見よ。小羊がシオンの山の上に立っていた。」 (黙示録 14:1) ヨハネは、天に、小羊と、額に神と子羊の名をしるされた十四万四千人が小羊と共に立ち、他のだれもが口にできない新しい歌を歌い、賛美をささげるのを見ました。彼等は、きよい、純潔な人々であり、いつも小羊について行く人々であり、贖われて神および小羊にささげられた者たち、また口には偽りのない、傷のない者たちでした。こういう人々の賛美の中で主のさばきが行われるのです。さばきはうらみの復讐などではなく、正しいきよめのさばきだからです。その賛美の中で、もうひとりの御使いが、中天を飛び、地上のあらゆる国民、部族、国語、民族の人々に福音を語りました。福音は、神を恐れ、神をあがめる者を救いに招くものですが、信じない者はさばきに定めます。第二の御使いは、大バビロンの滅亡を告げます。神を無視し自分の権力を誇示する世界は滅ぼされるのです。第三の御使いは、獣の像を拝み、その刻印を受ける者たちの滅びを宣告します。その刻印のない者たちは買うことも売ることもできませんでしたから(13:17)、生きるために地上の権威と妥協し、神に不真実だった者は滅ぼされるということを示しています。それは信仰に生きる忍耐の勧めでもあります。信仰者には死も平安への入口だと示されます。それから人の子が現われ、手にかまを持ち、そのかまを入れて刈り入れをなさいます。もう一人の御使いが鋭いかまをもって現われ、そのかまを入れて刈り入れ、その実を酒ぶねに投げ入れ、踏みつけます。厳しいさばきが下るのです。忍耐をもって、信じつづけさせてください、と祈りました。
唄野 隆 |