黙示録 12章 「今や、私たちの神の救いと力と国と、また、神のキリストの権威が現われた。」 (黙示録 12:10) ヨハネは天上に大きなしるしを見ました。太陽を着、月を足の下に踏み、頭に12の星の冠をかぶっていたと表現されていますから、神さまと深い関わりのある女です。古くはイスラエル、新しくは教会を示すと考えてよいでしょう。彼女は子を生もうとしていました。その子は鉄の杖をもって、すべての国々の民を牧するはずでした。しかし、大きな赤い竜が、その子が生まれたら食いつくそうと待ち構えていました。イスラエルから御子イエス・キリストが生まれ出ると、サタンが、彼を十字架に追いやり、殺し、滅ぼそうとしたことを示すしるしだと受け取ってよいと思います。しかし、イエスさまはよみがえって、天に上り、栄光を受けられました。イエスさまを滅ぼそうとしたサタンは、天上で天使ミカエルと彼の使いたちと戦い、天の座を追われ、地に投げ落とされました。そのとき、天上では、大きな声が響き渡り、「今や、私たちの神の救いと力と国と、また、神のキリストの権威が現われた。私の兄弟たちの告発者、日夜彼らを私たちの神の御前で訴えている者が投げ落とされた。」という賛美の声が上がりました。サタンとは私たちを告発し、責める者です。悪口や、そしりを口にする者も、やがて、サタンとともに滅ぼされます。サタンは地上に投げ落とされると、子を産んだ女を迫害します。教会は、迫害を受け、苦しむのです。しかし、それは一時と二時と、半時の間、つまりしばらくの間で、やがて、完全な勝利の時が来ます。安心してよいのです。
唄野 隆 |