黙示録 11章 「立って、神の聖所と祭壇と、また、そこで礼拝している人とを測れ。」 (黙示録 11:1) 黙示録では、ヨハネは数字を象徴的に用います。42ヶ月も1260日も3年半、完全数7を示す7年の半分です。かなり長いがやがて終わる期間です。3日半は7日の半分。やがて終わる短い期間を示します。ヨハネが示されたのは、“異邦人が聖所を踏みにじるかなりの期間、主の民は苦しむが、その間にも、主の預言者が力強く証を立てる、しかし、その主の証人も、証の務めを果たし終えるとき、「底知れぬ所から上ってくる獣」によって殺される、しかし、間もなく、神の力によって立ち上がり、天に引き上げられる”ということでした。主の教会は苦難を避けられませんが、やがてそれも終わり、神さまの御許に引き上げられるのです。ヨハネは、10章で御使いの手にある巻物を食べるように、ここ11章では測りざおで聖所と祭壇とそこで礼拝している人を測るように、命じられました。測りざおで測るのは、それが自分のものであることを明らかにするためです。神さまは、大きな苦難の中でも、神の在す所、神を礼拝する人々をご自分のものだ、と宣言し、しっかりと守ってくださるのです。ですから、主を信じる者は、どんな苦難の中にあっても、心を安んじることができます。御使いの手にある巻物、すなわち神のみことばを食べることによって、その力を受けることができます。私も、みことばをしっかりいただいて、主の証に励みたい、と思います。二人の証人が天に引き上げられた後、大地震が起こり、その後、第七のラッパが吹き鳴らされ、この世の国が主とキリストのものとなったという宣言が響き渡ります。
唄野 隆 |