聖書一日一章メッセージ集


黙示録 9章

「・・・残った人々は、その手のわざを悔改めないで、・・・。」

                      (黙示録 9:20)

 ラッパのさばきの続きです。第五の御使いがラッパを吹き鳴らします。すると、天から一つの星が地上に落ち、底知れぬ穴を開きます。するとその穴から煙が立ち昇り、太陽も空も光を失い、真っ黒になります。この星が何者であるかははっきりとは語られていませんが、堕落した天使だという学者もいます。その煙の中からいなごが現われます。その名はヘブル語でアバドン、ギリシャ語でアポリヨン、滅びとか滅ぼす者という意味です。彼等は軍馬のような姿をしており、さそりのような毒の力を持って、五ヶ月の間、神の印を額に受けていない人々を苦しめます。その苦痛は死を願うほどですが、死ぬことは許されません。人は苦しみが極まったときは、死を願うものだと聞きますが、死を願っても許されない苦しみとはどんなにひどい苦しみでしょうか。額に神の印を押されるということがどんなに幸いなことか、改めて思います。それから第六のラッパが吹き鳴らされます。そのとき、ユーフラテスのほとりでつながれていた四人の天使が解き放たれ、2億を超える重装備の騎兵を率い、全人類の三分の一を滅ぼします。これだけの大災害を目の前にするのですから、残りの人々は悔改めるだろうと思いますが、そうではありません。彼等は、悔い改めず、悪霊崇拝、偶像礼拝、殺人、魔術、不品行、また盗みを悔い悔い改めません。人は、災いを見ても、自分で悔改めることはできないのです。悔改めは主の御業です。悔改めの思いが与えられたら、主が働いてくださったことを信じて、感謝し、悔改めに励もう、と思いました。

唄野 隆




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