黙示録 8章 「香の煙は、聖徒たちの祈りとともに、御使いの手から神の御前に立ち上った。」 (黙示録 8:4) 第六の封印が解かれたときから第七の封印が解かれるまでのしばらくの間、天は静まり返ります。そのとき、神は、御前に立つ七人の御使いにそれぞれラッパを持たせられます。それが吹き鳴らされてさばきが実行されるのですが、その前に、もうひとりの御使いが金の香炉をもって現われ、それに香を満たし、御座の前の祭壇にささげます。その香の煙が、聖徒たちの祈りとともに神の御前に立ち昇ります。神のさばきの前に、神は聖徒たちの祈りに耳を傾けてくださるのです。聖徒の祈りでも人間の祈りです。いろいろな欠けや染みが染み付いているものです。しかし、それも、神の香炉の煙できよめられて、神さまの御許に届きます。私たちの祈りも、自己中心の汚れにまといつかれています。しかし、イエスさまの御名によってささげられるとき、主がその祈りをきよめてくださいます。神さまの御耳には、きよめられた祈りが届けられ、主が喜んで聞いてくださるのです。私も、主のきよめを信じ、感謝して、大胆に祈ります。聖徒の祈りが届いた後に、香炉が地に投げつけられ、七人の御使いが、つぎつぎとラッパを吹き鳴らします。そのたびに、厳しいさばきが実行されます。まず、地、ついで海、それから川の源、そして天が、それぞれ三分の一ずつ撃たれます。全滅ではありませんが、大変な打撃です。しかし、それで終りではなく、まだ三人の御使いのさばきが続くのです。恐ろしいさばきの来る前に、主の救いにあずかる者とされるよう、祈ります。
唄野 隆 |