黙示録 2章 「わたしは、あなたの行いとあなたの労苦と忍耐を知っている。」 (黙示録 2:2) 2章、3章で、ヨハネは、アジアの七つの教会それぞれに主のメッセージを伝えます。直接的には、エペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、そしてラオデキヤの諸教会に語ったのですが、何時の時代の教会も聞くべきメッセージです。内容はそれぞれ違っていますが、共通の形式があります。まず挨拶、主の御姿、それぞれの評価、間違いの指摘、「耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」という勧め、最後に勝利者にたいする祝福です。まずエペソの教会に対するメッセージが心に響きます。主は、彼らの信仰と忍耐を「わたしは知っている」とほめ、彼らがニコライ派の異端を憎んでいることを評価します。しかし、彼らがはじめの愛を離れたことを指摘し、悔改めを迫ります。悔改めは、どこから落ちたかを思い出し、悔改め、はじめの行いに立ち返ること、つまり自分の罪を認め、進む方向を変え、信仰の原点に立ち返ることです。最初からのやり直しです。それが健全な信仰の基本なのです。そして、勝利の暁には、天の御国での祝福が備えられています。すべては、主ご自身が私たちのすべてを知っていてくださるところにあります。主は、スミルナ教会の貧しさと苦難も、殉教者も出るが異端もいるペルガモの状況も、テアテラ教会の信仰の成長も知ってくださっているのです。私たちの弱さや失敗をも、その奥にある私たちの主への愛も、何よりも私たちが神のかたちに造られた者でありイエスさまの血をもって贖われた者であることを知ってくださっています。感謝です。
唄野 隆 |