聖書一日一章メッセージ集


黙示録 1章

「恐れるな。わたしは、最初であり、最後であり、生きているものである。わたしは死んだが、見よ。いつまでも生きている。」

                   (黙示録 1:17、18)

 黙示録はヨハネがパトモス島に幽閉されていたときに主から示された幻の記録です。当時、教会はローマの迫害下にあり大きな苦難を経験していました。主はその苦しみの中にあったクリスチャンたちのことを心配し、彼らに、主が世界の支配者であり苦難の後に主が全世界をさばき神の国を実現されることを信じさせるためにこの幻を与えられたのです。彼らを慰め励ましたいと思われる主の御愛に感動しました。ヨハネが直接の対象としたのはアジアの七つの教会でしたが、現代のクリスチャンもそこから慰めと励ましとを聞き取ることができます。ヨハネは、まず、この黙示が神からイエス・キリストに与えられ、キリストから御使いによってヨハネに与えられたと語り、その朗読を聞き、聞いたことをしっかり心に留める者は幸いだ、と話しだしました。そしてイエス・キリスト御自身が彼に現われ、彼が見聞きすることをアジアの七つの教会に書き送るように命じられたと言います。苦しみに遭うとき、人は孤独感を感じて気落ちするものですが、このとき迫害によって苦しんでいた者たちを、主は心に留め、彼らが主の御支配を信じ世の終わりの日の主の完全な勝利と新天新地のすばらしさを待ち望むことを願われたのです。「恐れるな。わたしは、最初であり、最後であり、生きているものである。わたしは死んだが、見よ。いつまでも生きている。また、死とハデスの鍵を持っている。」と言われた主の宣言の背後に、主のその熱い御思いを覚え感動しました。

唄野 隆




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