聖書一日一章メッセージ集


2ヨハネ

「真理を知っている人々がみな、そうです(互に愛し合います)。」

                        (2ヨハネ 1)

 この手紙は教会の長老という立場にあったヨハネが愛する教会に書き送った手紙です。選ばれた夫人とは教会、その子どもたちは信徒たちのことです。選ばれたあなたの姉妹とはヨハネがいた教会のことだと思われます。彼は、選ばれた夫人とその子どもたちを愛していると言いましたが、それは彼が真理を知っていたからです。ヨハネは彼の書いた福音書で、イエスさまのことを真理として示しています(ヨハネ1:14、8:32)。イエスさまを知った者どうしは、初めて出会っても、離れていても、お互い愛しあいます。国や民族が違っても、イエスさまを信じているクリスチャンと出会うとき、すぐ愛をもって交わることができます。それは私たちも実際に経験するところです。お互い愛しあうということは、主が初めから与えられた命令だ、とヨハネは言います。クリスチャンであるかどうかは愛しあえるかどうかによってわかります。こういう愛の交わりはイエスさまを正しく知るところで起こります。深遠な学問的装いで飾りたてようが、超自然的な奇跡をひけらかそうが、イエスさまについて間違ったことを教える者は偽教師です。彼らに騙されてはなりません。イエスさまは神であったが人となられたということを告白せず、十字架にかかって死なれたこと、死人の中からよみがえられたことを伝えない偽教師は家に受け入れることもするな、とまで強くヨハネは警告します。教会を愛し、彼らが欺かれないようにと願うヨハネの愛が伝わってきます。彼は、彼らに会いたいと切にねがうほど深く彼らを愛していたのです。

唄野 隆




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