Tヨハネ 2章 「初めから聞いたことを、自分たちのうちにとどまらせなさい。・・・キリストのうちにとどまっていなさい。」 (1ヨハネ 2:24,28) ヨハネは、“あなたがたが罪を犯さないようになるためにこの手紙を書いている、罪を犯したならイエス・キリストが御自身をなだめの供え物としてささげ、御父の御前で弁護してくださっている”と言います。罪人である事実を認めながら罪を犯さなくなることを求める者としようとしているのです。そして、罪を赦された者には“互に愛しあえ”という命令を与えます。それは初めから与えられていた古い命令ですが、いつも新しい命令として聞け、と言います。私たちの信仰は初めからおられた御方をいま初めて知った御方としてお受けするところで育つのです。永遠的なお方を日々新しく発見する感動の歩みです。ヨハネは、罪を赦された者たちに語りかけましたが、信仰に成熟した人たちには“父たちよ、あなたがたは初めからおられた方を知った”と言い、初めて信仰をもった者にも“小さい者たちよ、あなた方は御父を知った”と言いました。主を知るということは、信じたときに起こる新しい経験ですが、信じ続け、従い続けていくうちに新しく知る経験が繰り返され、成熟に達したときも新しい感動をもって主を知らせていただく感動に浸る歩みなのです。それは日々、自分の罪を知り、不信仰との戦いを通して与えられる歩みです。ですから、若い者には、“あなたがたは悪い者に打ち勝った”と言うのです。私も、ヨハネの語ったみことばを聞いて、初めから聞いたことを私のうちにとどまらせ、今、キリストのうちにとどまります、と主に祈りました。
唄野 隆 |