1ヨハネ 1章 「私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです。」 (1ヨハネ 1:3) ヨハネの手紙第一、第二、第三はすべて、12弟子の一人、ゼベダイの子ヨハネが彼の指導していたクリスチャンたちに宛てて書いた手紙だと考えられます。彼は「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわちいのちのことば」を伝えると書き出し、それは読者が「私たちと交わりをもつため」であり、「私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです。」と続けます。彼が伝えようとしたのは、深い思索で得られた思想や厳しい修行によって経験した神秘体験などではなく、永遠のはじめからおられたが、彼に現われ、彼が実際に見聞きした御方、それもただ受身に経験しただけでなく、じっくりと見て手で触り彼が自分でも確かめた御方、イエス・キリスト御自身であり、その御方によって彼のメッセージを聞く者が御父と御子の交わりに入るためなのだ、と言うのです。主が私たちに与えようとしてくださっているのは、人となってくださったイエスさま御自身との親しい交わり、イエスさまにある神さま御自身との交わりなのです。感謝してその交わりに入れてくださいと祈りました。神は光で少しも暗いところがなく、罪を容認されませんから、私たちも光とならなくてはなりませんが、私たちには罪があります。しかし、その罪を告白するとき、主がそれをきよめてくださいます。感謝し、罪を告白し、贖われ、きよめられて、主との交わりに入れていただきます、と祈りました。
唄野 隆 |