2ペテロ 3章 「これらの手紙により、記憶を呼び覚まさせて、あなた方の(純真な心を奮い立たせるためなのです。) (2ペテロ 3:1) ペテロは、最後に、手紙を書いた目的を語ります。それは、“彼が先に伝えたことを呼び覚まさせて彼らの心を奮い立たせるため、預言者たちが語ったこと、また使徒たちが語ったことを思い起こさせるため”でした。聖書のことばを思い起こすことこそが、私たちの信仰を確かなものとする基本だからです。聖書のことばは、聞く者を信仰による救いに導きいれ、彼らを訓練し、働きのために整え(2テモテ3:15,17)、彼らを育て、すべての聖徒とともに御國を継がせてくださる(使徒20:32)のです。私も、みことばを聴くことに励み、みことばを思い巡らすことにつとめようと思いました。終わりの日の近いことを感じさせる今の時代、特に思い起こすべきことは、聖書には、終わりの日が近づくと、自分の欲望のままに生活し、キリストの来臨の約束を無視するどころか、その約束をあざけるような人々が出る、と語られていることです。身の回りのことだけ見ていると、天地創造以来、何ごとも変わっていないように思えますが、聖書は、先の世界はノアの大洪水で滅ぼされ、今の世界は火で滅ぼされることが示されています。さばきが来るように見えないのは、さばきがないからではなく、主が忍耐をもって、私たちが悔改めるのを待っておられるからだ、とペテロは語ります。このことばを、私は、主に対する感謝と、悔改めに励もうという思いをもって聞き、平安をもって主の御前に出ることができるように、祈り、励もう、と改めて思いました。
唄野 隆 |