1ペテロ 3章
「それは、あなたがたの、神を恐れかしこむ清い生き方を彼らが見るからです。」
(1ペテロ 3:2)
神さまの恵みにより、イエスさまの救いを受けたクリスチャンたちにたいして、ペテロは、自分を捨て、主に従うように、と勧めました。それから現実の生活の中で人々とどう関わるかを示しました。一言で言えば、愛をもって相手の人を生かすことを目指すことでした。彼は、王や支配者また主人たちに従って平和に生活し、主の証に励むように、と勧めました。そうすれば、治めまた指導する立場におかれた人々は生き生きと生きるようになるでしょう。続Iいて、夫婦の間でどう生きるかを示します。妻たちには夫に従うように命じました。そのとき夫は一家の長となることに喜びを感じ責任を引き受ける力を得ることでしょう。妻は、ペテロが夫に勧めたように、夫が共に住み、寄り添い、尊敬してくれたら、どんなに妻であり母であることに喜びを感じ誇りを覚えて家族に仕えることを喜ぶことでしょうか。お互いの間では「心を一つにし、同情し合い、兄弟愛を示し、あわれみ深く、謙遜である」ように勧めました。主にあっては、お互いの徳を建てること、すなわち互いを生かし交わりを育てることが基本なのです。それは口先だけの交わりでなく、相手の反応によって乱されることのない愛の生活に支えられたものです。反発され苦しめられても、甘んじて苦しみを耐え忍びます。その生き様が相手の心を動かし、なぜそんな歩みができるのかと聞かれて、ことばで説明することになれば、そのとき福音が伝わるでしょう。生活の証に基づいた口の伝道が実を結ぶのです。
唄野 隆 |