ヤコブ書 4章
「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。」
(ヤコブ書 4:8)
人はだれでも人々との関わりの中で生きています。互に愛しあい信頼しあうなら健全な交わりを育て、自分も幸せに生きることができます。しかし現実には争いを生み出すことが多いのです。それぞれが自分を第一にし、自分の主張をつらぬき、自分の欲望を満たそうとするからです。そのとき、お互いの進む方向がぶつかり、争いや戦いが起こります。争いが起こるとき、私たちは相手が悪い、邪魔だと思いますが、自分の主張や欲望が正しいかどうかを問いません。しかし問題は自分の主張や要求が自己中心的なものであることから起っていることが多いのです。まず自分を省み、主の愛にあふれ、主のみこころを求めての主張であり行動であるかを省みることが必要です。「主を信じると言いながら自分の願いを第一にするような二心の者でなく、ただ主に従って悪魔に立ち向かい、主に近づき、主が共に進んでくださると確信できることだけを求める者としてください。」と祈りました。互いの間に悪口が飛び交うのも同じ自己中心の思いから出ます。自分が正しいと思うことに逆らう人のことを悪く思い彼の悪口を言いますが、自分の正しさは、しばしば、神の律法に逆らっています。そのことに気づかないままに他人をさばくのも、根深い罪の仕業です。まず主のみこころを聞く者にしてください、と祈りました。仕事についても、自分の計画を優先させるのでなく、仕事はほんらい主の召しによるもの、主が許し給うことをさせていただくのだ、と受け止めます。
唄野 隆 |