ヘブル書 9章
「しかしキリストは、・・・ご自分の血によって、ただ一度、まことの聖所にはいり、永遠の贖いを成し遂げられたのです。」
(ヘブル書 9:12)
神さまと私たちとの仲立ちとなってくださる大祭司のことは旧約聖書の時代から示されていました。はじめの契約、すなわちモーセの律法では、神さまの御臨在を示すために幕屋を建て、その前の聖所に祭司が入ってささげ物をするように定められ、その奥の第二の垂れ幕の中すなわち至聖所には、大祭司だけが、年に一度だけ、自分自身と民の罪のきよめのために血を携えて入り、神さまを礼拝するように命じられていました。それは真の大祭司イエス・キリストを示すしるしでした。真の大祭司イエス・キリストは、人の手で造られた幕屋ではなく、完全な幕屋を通り、やぎと子牛との血ではなく、ご自分の血によって、ただ一度、まことの聖所にはいり、永遠の贖いを成し遂げてくださいました。ですから、イエスさまを信じる私たちは、イエスさまの血によって、すべての罪が贖われ、神さまのお住まいである真の聖所にはいる、つまり主の御前に出、主御自身と親しく交わることが許さます。律法では罪は動物の血で贖われきよめられましたが、それは外面のきよめに過ぎず内からの完全なきよめはもたらしません。しかしイエスさまの血は私たちの罪をすべて完全にきよめてくださいます。遺言は遺言者の死をもって有効になり、契約は血をもって確認されますが、神さまの救いのご契約はイエス・キリストの流された血潮によって確証されました。イエスさまが死んでくださったから私たちの救いは確かなのです。感謝して、イエスさまにすべてをおゆだねします。
唄野 隆 |