聖書一日一章メッセージ集



ヘブル書 4章

「みことばが、それを聞いた人たちに、信仰によって、結びつけられなかったからです。」

                     (ヘブル書 4:2)

 4章は、5章に続いて、安息のことを語っています。安息というと、東洋人は平穏で静まり返っている状態を思い、西洋人は敵対する者がなく思い通りにできることを考えるようですが、イスラエルは、ヨシュアに率いられ、約束の地カナンに入り、敵対する者のない、平和で豊かな生活を楽しむことを安息と考えていたようです。しかし、彼等はその安息を得ることができませんでした。それは、彼らが、主の約束は聞きましたが、信仰をもってそれを受け、それを受けるにふさわしい歩みをせず、自己中心の、偶像に心を向け、快楽を追う道に進んだからです。私たちには、イエス・キリストの福音を聞き、信仰をもってそれを受け、その信仰によって生きるとき、イエスさまにある神の安息を得る道が備えられています。すなわち、神さまとの関係が回復され、神に罪を責められるのでなく、神に愛され、罪を贖っていただき、主と親しく交わることが許されていることを確信し、神に赦され大事にされているお互いを喜び信頼し愛しあい、皆が一つとなって主を賛美し、互いに喜びあい、それぞれに与えられている使命に励むのを喜び励ましあう生活です。それは、すでに神さまによって備えられているもので、福音を聞き、それを信じ、その信仰のとおりに歩むことだけが求められているのです。神の安息に入る道の土台は、神との和解ですが、そのためにイエスさまが神さまと私たちの仲立ちとなる大祭司として来てくださったのです。詳しくは次章で聞きます。

唄野 隆




© 2004-2013 Sakaiohama Christ Church All rights reserved