聖書一日一章メッセージ集



ヘブル書 2章

「私たちは、聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、・・・。」

                     (ヘブル書 2:1)

 この手紙の送り先のクリスチャンたちは天使礼拝の誘惑の下にあったのでしょう、著者は、1章に続いて、御使いではなく、御子イエス・キリストの語られることに耳を傾けるようにと強く迫っています。御子は天使よりもはるかにすぐれた御方なのです。そして、彼らが聞いた救いの福音は、御子ご自身が語られ、それを聞いた人たち、つまり使徒たちが、自分たちも確信し私たちに伝えてくれたものです。それだけでなく、神さまも多くのしるしと不思議と力ある業をもってそれを確証され、語る者にも受ける者にも聖霊によって、それが確かであることを証されたのです。ですから、著者は、御使いたちを通して語られたみことば、つまり律法(使徒7:53)でさえ、それに逆らえば厳しく処罰されたのだから(申17:5)、御子キリストが語られたみことばをないがしろにするならどんなにことになるだろうかと警告し、「私たちは聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、押し流されないようにしなければなりません。」と勧めるのです。「私も聖書のみことばをしっかり心に留めみことばによって生きるように励みます。」と祈りました。著者は、続けて、神は、この世界を御使いにではなく私たち人間にお与えになったと語り、今なおそれは完全には実現していないが、私たちと同じ人間となり、御使いよりも低いところに置かれ、苦しみを通して、栄光の誉れの冠をお受けになったイエスさまを見せ、私たちに栄光の望みを与えてくださっている、と語ります。感謝し、イエスさまに目を注いで生きようと決心しました。

唄野 隆




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