2テモテ 4章
「それは私を通してみことばが余すところなく宣べ伝えられ、すべての人々がみことばを聞くようになるためでした。」
(2テモテ 4:17)
パウロはいつも終わりの日を思いながら使命に励んでいました。今日のところでも、人々が、健全な教えに耳を貸さず、自分に都合のよいことを語る偽教師を呼び集め、真理に耳をそむけ、空想話に逸れていく時代になると言いました。そういう時代の流れの中で、自分もテモテもみことばを宣べ伝える使命を与えられたのだという自覚のもとに、彼はテモテに「神の御前で、また生きている人と死んだ人とをさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現われとその御国を思って、私はおごそかに命じます。みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。」と命じ、「あなたは、どのようなばあいにも慎み、困難に耐え、伝道者として働き、自分の務めを十分に果たしなさい。」と励ましました。パウロがそう言えたのは、彼自身が大きな困難の中で、その務めを十分に果たしてきた実績があるからでした。彼は、自分の生涯をかえりみ、「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守りとおしました。」と言いました。ただ一人、みことばの弁明に立ったときのことも、「それは私を通してみことばが余すところなく宣べ伝えられ、すべての人々がみことばを聞くようになるためでした。」と言うことができました。そんな彼を主は助けてくださり、パウロは主を賛美しました。そして、「今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。」と言い切れたのです。私の生き様に対する大きなチャレンジとして受け止めました。
唄野 隆 |