聖書一日一章メッセージ集


1テモテ 1章

「私たちの救い主なる神と私たちの望みなるキリスト・イエスの命令による、キリスト・イエスの使徒パウロから、信仰による真実のわが子テモテへ。」

                   (1テモテ 1:1,2)

 テモテはルステラ出身の評判のよい信者でした。母と祖母は敬虔なユダヤ人、父はギリシャ人でした。パウロは、第二回伝道旅行のときに彼を助手とし、身近におき、あちこちの教会に遣わし、諸教会の指導に当たらせました。このテモテに、パウロは、間違った教えや空想話に惑わされず、きよい心と正しい良心といつわりのない信仰を目指すべきことを教えます。そして、律法は、それを守って救われるためでなく、自分の罪深さを知ってイエスさまを信じるためのものであることを示します。パウロは、イエスさまが自分を使徒に任じ忠実な者と認めてくださったことに感動し、ひたすら福音を伝え、教会に仕える道を歩んでいました。それは、自分の罪深さを知り、そこから贖い出され、主の使徒として福音を託されたという感動から生み出されたものでした。その感動が「『キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた。』ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです。」という告白に表われています。その生き様を見たテモテも同じようにイエスさまを愛しイエスさまに従いました。パウロの信仰の子となったのです。このような信仰の子を生み出すような信仰の歩みをしたいものです。それは、信仰について教え指導することによってではなくイエスさまを愛し従う真実な信仰の歩みから生みだされるものだ、と示されます。

唄野 隆




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