聖書一日一章メッセージ集


2テサロニケ 3章

「どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせてくださいますように。」

                    (2テサロニケ 3:7)

 前の章の終わりのところで、パウロは、主がテサロニケのクリスチャンたちの心を慰め、強め、彼らを善い業に進ませてくださるように、と祈り、ここでは、彼らに、自分たちのために祈ってくれるように、と頼んでいます。自分たちの無事と繁栄のためではなく、自分たちの働きが進み、福音が広まり、あがめられるように祈ってほしい、と願いました。そして、主は真実なお方だから、テサロニケのクリスチャンたちを強くし、悪い者から守ってくださると言い、「私たちが命じることを、あなたがたが現に実行しており、これからも実行してくれることを私たちは主にあって確信しています。」と告白しました。さらに「どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせてくださいますように。」と祈りました。疑いながらせがみ求める祈りでなく、確信をもって主のみこころが成るように祈りあう、パウロとテサロニケ教会の祈りの交流の素晴らしさに感動します。しかし、そのテサロニケ教会にも、主の日はもう来たのだからとしまりのない生活をする人々がいました。それで、彼らに自立した生活をするように命じました。生活上のことで他人の世話になりながら、霊的な話しと称して無駄話にうつつを抜かしていた人々がいたのでしょう。主を信じる者は、自分の仕事をきちんと果たし他人の迷惑にならない自立した生活を送り、むしろ自分で働いて得た収入の一部を割いて貧しい人々を助けることを目指すはずではないか、と迫られます。

唄野 隆




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