2テサロニケ 2章 「そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。」 (2テサロニケ 2:15) テサロニケの人々の中には、主の日はすでに来たと誤解し、またそのことで動揺し落ち着いた生活ができなくなった人々が出たようです。それで、パウロは、そんな誤解を捨て去るように戒め、世の終わりには、まず不法の人、すなわち滅びの子が現われ、それから主の日が来る、と語りました。主の再臨の前には、必ず背教のことが起こり、滅びの子が現われ、彼は神の権威を否定し、自分を高く引き上げ、自分こそ神だと言いだすのです。彼にはあらゆる偽りの力が伴い、不思議が行われ、あらゆる悪の欺きが行われます。しかし、その滅びの子は、未だ引き止められています。今でも、神の権威を否定する人々が増え広がり、悪が横行していますが、まだ極みにまでは達していません。しかし、やがて、その滅びの子が前面に現われる時が来ます。恐るべき日ですが、そのとき、主が再臨され、彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。そして主の民は主の御許に引き上げられます。テサロニケの教会には、主の再臨はすんでしまったと誤解する人、そのことを聞いて動揺する人も出ましたが、しっかり信仰に立つ人々もいました。パウロ彼らのことについて主に感謝し、そういう人々に、「そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。」と励ましのことばをかけ、主が彼らを慰め、強めて、善き業に進ませてくださるように祈りました。私たちのためにも御霊さまが祈ってくださっていること信じます。
唄野 隆 |